ニュージーランドの高校留学事情
2つの主要な北島と南島、多くの小さな島々からなるイギリス連邦加盟国、英連邦王国の一国です。1000年以上前にポリネシアから初めて移民してきたマオリとその後、入植してきたパケハ(ヨーロッパ人)相互の伝統や文化を反映し多彩な歴史を持っています。国立公園が多数点在し、国を挙げて自然環境の保護に取り組んでいるので、都市から車で1時間も走れば緑と羊の群に出会えます。トレッキングやスキーなどのアウトドアを楽しんだり、マオリ文化などの伝統文化に浸ったりとさまざまな楽しみ方ができます。
ニュージーランドの基本情報
正式名称:ニュージーランド
英語名:New Zealand
面積:約27万534Km²(日本の約4分の3)
人口:約500万人
人種:アングロサクソン系及び先住民マオリ系
首都:ウェリントン
言語:英語、マオリ語
時差:日本より+3時間。10月第1日曜から翌年3月第3日曜までのサマータイムは時差は+4時間。
ニュージーランドの気候
四季の寒暖差が日本より少なく、年間を通じて過ごしやすい気候です。1日の寒暖差が大きいのが特徴です。
ニュージーランドの教育制度
ニュージーランドの教育制度
ニュージーランドの初中等教育
初等教育はほぼ5歳から始まり、イヤー9から中等教育Secondary、イヤー11(日本の高1に相当)で義務教育が修了します。ニュージーランド全土で小学校(Primary School)は2250校、中高校(Secondary School)は330校がありますが、そのほとんどが公立学校で、少数ある私立校はほぼ教会系です。公立校の必修科目は英語、数学(算数)、理科、テクノロジー、社会、芸術、保健体育。そのほかに選択科目があります。
全国共通学力試験
イヤー11〜13で、全国共通学力試験NCEA(National Certificate of Educational Achievement)のレベル1〜3を受験します。この成績は生涯の学歴であると同時に、大学へのアプライ(出願)時に提出する重要なものになります。イヤー12修了から、就職やポリテクニック進学を選ぶ学生も比較的多いです。大学は3年課程(一部は4年必要)と、イギリスやオーストラリアと同様です。
ゆっくり流れる時間が留学生を解放してくれる
ニュージーランドでは、日本人をはじめアジアからの10代の留学生を多く受け入れています。受け入れ先はほとんどが公立の中・高校なので、留学生たちの多くはホームステイをして学校に通います。「ニュージーランドでは時間がゆっくり流れる」とは、誰しもが思うこと。実際現地で暮らしはじめると、勉強勉強と追われていた日々がウソのように感じるかも。だからといって、遊んでいるわけではありません。「自分で調べ、自分で考える」「みんなで調べ、みんなで考える」先生はよき指導者としてあたたかく見守ってくれます。大学教育は非常に高水準ですが、中等教育までは人間性の育成に重きを置いておいています。音楽、美術、スポーツ、社会活動など幅広い活動を学校生活に組み込んでいるのが特徴です。
日本とは違う授業スタイル
学期が始まる前に、学生は自分がその学期に受講する科目を5〜6科目登録。国語(英語)や数学、理科といった必須科目と、留学生は、さほど英語力を問われない芸術系や技術家庭系の科目を組み合わせている学生が多いようです。
授業は、教科ごとに教室を移動があります。教科書は学年の初めに学生に貸し与えられ、学年の終わりに返却するシステム。1クラス20人以下の少人数クラスが一般的なため、先生が絶えずすべての学生に気を配っているので、勉強に集中しないわけにはいかない雰囲気です。
必ずといっていいくらい宿題のプリントが出ます。教科ごとに宿題が出るので、留学生にとっては最初の頃は負担も大きいが内容は濃いものです。学生が自主的にグループを作って自由研究をする場合もあり、その時は必ず全員が役割を担って活動しています。